こじらせ男とこじらせ女

僕は少し前で言うところの「結婚できない男」だ。
周りから言わせるとルックスもそれほど悪いわけでもないらしい。
かと言ってイケメンの類でもないらしいが・・・。

性格は温厚だと思うし、仕事だって真面目にしているつもりだ。
それなりに恋愛経験もある。
でも、結婚ができないままこの年まできてしまった。
最近では、結婚どとろか恋愛すらできていない。
全部仕事が多忙なせいと片付けてしまっているけれど、実はそうではないんじゃないかとある時ふと考えてしまった。

結婚できない男＝こじらせ男なのか？とね。
周りにいる独身女性を見るとこじらせ女＝結婚できない女だと感じるので
そう思えば僕もこじらせてるってことになってしまう。

「理想が高いんじゃない？」って言われる事も多いが
僕自身が一人でいる事に慣れてしまったのが一番大きな理由だと思う。
元SMAPの中居くんは同年代なんだけど、よく僕と似たような事を言ってるって思うんだ。
何となく、誰かと一緒に過ごす事が苦痛に感じるようになったり
自分の部屋（テリトリー）に自分以外の誰かがいるというのが苦手なのだ。

だからと言って、恋人が欲しくないわけじゃない。
というか正直欲しい（照）
恥を忍んで（？）婚活パーティーというものに参加してみたが
今どき3高を希望している勘違い女や物静かにも程がある女性が参加していた。
僕の理想はきっと高い。だって、キレイな人の方が良いし、魅力的な女性の方が良いに決まってる。

そこで、僕は知人の女性にお願いして自分を改造することにしてみた。
すべては素敵な人と仲良くなれる事を願ってのこと。

ヘアスタイルも美容院というものに初めて行き、白髪染め以外のカラーというのも初体験した。
メガネも新しい物に変えて、コンタクトレンズも作った。
洋服は知人たちにお任せでコーディネートをお願いしたら
僕ってこんなに変われるんだって自分でも驚いた。

ビジュアルが変わると、周りの見る目も変化したし取引先の人にも驚かれた。
日曜日とかにやっている情報番組で亭主大改造計画そのものだった。
そして、一番驚いたのは自分自身の変化だった。
今までも社交的な人間のつもりだったけど、より一層社交的になったと言われるし
フランス紳士かよってツッコミたくなるくらいレディーファーストしちゃったり
困ってるのを放っておけなくて手伝ったり出来るようになったんだ。
男は見た目じゃないって長年思って生きてきたが、見た目が自分の内面まで変えてしまう事を実感した出来事だった。